オーナーインタビュー

BESSの暮らしはどうですか?
「ログハウスでの暮らしってどんなもの?」「田舎暮らしに憧れているけど…」。木の家での暮らしを思い描いている方へ、BESSのログハウスや個性派住宅にお住まいのご家族の実例をご紹介します。新たな暮らしを始めた経緯、用途により異なるログハウスのスタイル、家づくりへの思いや暮らしぶりなど、ぜひ参考にしてください。

ファインカットログハウス

暮らしに手間をかけたくて選んだ木の家だから

家づくりの前倒しを決めたモデルとの出会い

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A邸があるのは、周囲に伸びやかな田園風景がたくさん残る松本市郊外だ。竣工から4年を経て、ヤマボウシやハナミズキなど庭木も大きく育った。流れた時間の分だけ、家が風景に、家族にしっくりきている。

2階の窓からは、常念岳や有明山、さらに鹿島槍や白馬の山々まで見晴らす。水が張られた田では、待っていましたとばかり蛙たちが歌い出す。風呂上がりにデッキに立つと、夜風がほてった体に気持ちいい。目で耳で、あるいは肌で感じるこの家の風景と、家族はすっかり仲良しだ。

以前駒ヶ根市に住んでいた一家は、ご主人の松本への転勤が決まるのを前にこの家を建てた。素材感が前面に出たカントリーもいいけれど、二人にはファインカットのスマートさが勝った。ログらしさも感じつつ、部屋が明るい感じがする。北欧デザインが好きな夫妻の感性にも響いた。「でも本当のところ、建てるのはあと一年待つはずだったんですけど」と言うのには理由がある。

このモデル「マロウ」をいたく気に入ったからだ。部屋の感じや間取りが自分たちの暮らしぶりにぴったりだったし、いちばんの決め手は、まずこのアンシンメトリー(左右非対称)な大屋根である。そして、吹き抜けに面したスカイウォークだ。娘さんも「橋みたいなところ」と言って喜ぶように、そのユニークな存在が家にいる楽しさを増している。

実はマロウは当時の期間限定モデルで、受付が終わる時期が迫っていた。ずっとずっと、ログの家で過ごす時間を思い描いていたAさんの背中を、このマロウが押したのだ。

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週末はお弁当を持って展示場通い

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ご夫妻の仕事の関係で、駒ヶ根に暮らしていたAさん夫妻が、知人に紹介されBESSの家のことを知り展示場を初めて訪れたのは、家をつくる3年近く前だ。最初はログハウスにするつもりはなかったが、「森に佇む家の感じ、薪ストーブの温もりに触れて、住むならこんな感じと思うようになった」と振り返る。

それからA家の展示場通いが始まった。週末になると3人で出かけた。一度行けば、半日過ごすことは毎度のことで、お弁当やお菓子持参のときもあった。「展示場に行くというより、あれはもうピクニックみたいなもので、完全に遊びに行っていましたね」。そう二人してほほ笑む。

娘さんも展示場が好きになったみたいで、土日が近づけば「今度も木のおうちへ行くの?」とせがんだ。建てるならファインカットだと思っていたけれど、ハンドヒューンログでも時間を過ごしてみた。家族が感じたかったのは、「住んだらこんな感じ」という実感だ。自分たちがログハウスをつくったら、「こういう時間があるんだろうな」という、ある種の予行演習と言ってもいい。それが気軽にできるBESSの展示場のことを、家族はますます好きになっていった。

こうして2週間に1度は展示場を訪れて、回数だと2年半で50回以上になった。「自分の家のように感じてきてしまって」。そんな夫妻の言葉は、展示場のスタッフにはうれしいほめ言葉だった。

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手間をかけたくて選んだ家

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アンシンメトリーな屋根とともに、外観を印象的にしているのは、広々としたウッドデッキだ。オリジナルプランでは、この部分はガレージになっていたが、敷地は十分にあり駐車スペースは楽に確保できたから、「もうひとつの部屋」のつもりでつくった。

これが大正解である。休日にはテーブルを出して朝食をとる。ティータイムにもいい。夏なら夜ご飯もここで楽しむ。現実的な話しをするなら、物干しにももってこいだ。娘さんはここで鉄棒もする。練習の成果はばっちりで、逆上がりだってきれいに決まる。

デッキの足下では、アイビーやハツユキカズラが緑で彩る。どちらも奥様のご両親が植えてくれたものだ。特にアイビーは、奥様や奥様の姉妹が結婚したとき、手にしたブーケにあしらわれていたものを、ご両親が大切に育てここに移植した。

屋内は「冬はあったかで、夏は森の中にいるようなスーっとした気分」になるそうだ。そして、「薪ストーブはやっぱり最高です」と話す。ピザや煮込みなど料理にも大活躍である。薪については手間のかかることもあるが、「むしろそれがしたくて選んだんだし」とご主人は言う。奥様も「さすがに妊婦のときの薪運びはたいへんでしたけど」とやっぱりうれしそうである。

家族みんなのお気に入りのスカイウォークの手すりは格子状になっていて、1階と2階の見通しはいい。「下にいても、上で子供が遊ぶのが見えて安心」だ。その2階で娘さんは本を読んだり、絵を描いたり、楽器を演奏したり、お母さんと木の家の温もりに見守られながら過ごす。

1階の壁では何枚もの家族の写真が、折々の思い出を乗せて微笑みかけてくる。随所につるされたモビールは奥様の趣味で集めた品々。「これは新婚旅行のとき、あれはあのとき買ったもの」、窓から吹き込む優しい風に揺れる彼らも、各々の思い出を呼び覚ます。

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蜂との格闘さえ楽しい日々

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やはり松本にお住まいのご主人のご両親ばかりでなく、群馬県桐生市においでの奥様のご両親も、よくこの家にやってくるのだそうだ。どうやら奥様のお父様は、ログハウスを建てたかったらしい。そんな夢を娘夫婦が叶えてくれた。これ幸いにと、薪小屋を設計したり、娘婿とその施工に汗を流したり、ご自分が好きなジャズを聴くための真空管アンプをここへ置いていくのだそうだ。そんな父親の姿に「誰のための家か分からない。孫付き別荘、ビール付きです」と実の娘は笑い、その夫はアンプと共に自分に託された義父のチェーンソーをありがたそうに見せてくれた。

この家ができて4年。夏休みには両家家族が集まってバーベキューをしたり、奥様ご家族が信州でキャンプを楽しむ拠点としたり。今年も来年も、楽しい笑顔が集まってくるだろう。

1階の壁に掛かった写真のひとつに、この家が完成したときに撮影した記念写真がある。あれからA家では2人目の娘さんが生まれ、今度は4人で写真に収まった。家族が成長した分、家もいい具合に成長している。

ご主人は今年、忙しい仕事の合間をぬって、高所作業車の資格を取得したらしい。家の北側2階部分のペンキを塗るためだ。薪ストーブの焚き付けに使う枝入れもつくる予定とか。この日取材をしていたら、薪の面倒をみてくれているご近所さんが、軽トラに河畔林の伐採したのを積んでやってきた。早速荷下ろしである。ログハウスで過ごす休日は忙しい。

でもAさん一家の顔に浮かぶのは、間違いなく満足だ。これから夏になると、蜂というありがたくない客人もやってくるのだが、「木の家ですからしょうがない」と言い、昨年蜂と格闘した様子をご主人は話してくれた。やっぱりその顔はとてもうれしそうだった。

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