オーナーインタビュー

BESSの暮らしはどうですか?
「ログハウスでの暮らしってどんなもの?」「田舎暮らしに憧れているけど…」。木の家での暮らしを思い描いている方へ、BESSのログハウスや個性派住宅にお住まいのご家族の実例をご紹介します。新たな暮らしを始めた経緯、用途により異なるログハウスのスタイル、家づくりへの思いや暮らしぶりなど、ぜひ参考にしてください。

カントリーログハウス

土間とデッキがリビングをもっと豊かな空間にする

ログのなかでも都会的なテイストが気に入って

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下諏訪町の母なる川、砥川近くの静かな住宅街にO邸はある。カントリーログハウスのなかでもクールテイストのクミンは、いわゆるザ・ログといった雰囲気ではなく、グレーの外観と内装の白壁が、都会的でスタイリッシュだ。

これまで社宅住まいだったOさんが、あるとき雑誌を見ていてBESSの家を見つけ、「こんな家もあるんだ」と関心を持ったのが家づくりのきっかけだった。駒ヶ根の展示場はわりと近くにあったから、すぐに家族で出かけて行った。ログハウスにもいろんなタイプがあることを知り、やっぱり木の家はいいとあらためて思った。安曇野街区にも代官山の展示場にも足を運んだ。そのなかで、いちばんしっくりきたのがクミンだった。

途中で傾斜の変わる三角屋根、デッキの感じ、内外装のすっきりした色使い等を見ていると、この家で自分たちが暮らす様子を自然と思い描けた。そして、オプションの土間は絶対ほしいと思った。ご主人は、スキーを手入れする作業場に使えそうだと考えた。奥様は、趣味のプリザーブドフラワーづくりがここでできたらいいなと思った。

大きな家ではないから、コンパクトに暮らせることも、この家を気に入ったポイントだ。自分たちのライフスタイにちょうどいい住まいは、どんなに贅をこらした家より、豊かな時間を過ごすことができる。O邸には、木工をお仕事にするご主人のお父様がつくったダイニングテーブルやベンチ、テレビ棚が、家の雰囲気にぴったりはまって据えられている。そのダイニングテーブルを彩るのは、陶芸家のお母様が焼いたお皿やカップだ。テーブルも食器も、そして住まいも、家族が毎日使うものだ。初めてO邸を見て受ける印象は、着慣れたシャツに包まれているような安心感だ。

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オプションの土間を標準より広くして有効活用

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この家を語るうえで、土間の存在は外せない。ブルーの可愛らしい玄関扉を開けると、真っ直ぐに土間が伸びている。室内との間に仕切りはなくて、ほんの少しの段差ですぐリビングダイニングに連なる。土間の奥行きを標準仕様より長くしたから、家の大きさと比べてとても広く感じる。

こんなにスペースを割いたら勿体ないと思うだろうか。いやいや、全然そんなことない。むしろLDKを含めた空間をより広く、豊かに見せている。しかも、ダイニングの外にはウッドデッキもある。土間から始まる空間が、ぜんぶひとつにつながって、暮らしの自由度と楽しさを増しているみたい。

最初は夫妻の趣味のスペースにと考えた土間だが、今は愛娘の紗英ちゃんの遊び場になっている。お母さんがキッチンに立っていても、すぐ目の届くところにいるから安心だ。紗英ちゃんが過ごすスペースにはカーペットを敷いてあるから、リビングとの行き来も楽ちん。子供部屋としてちゃんと機能している。もともと子供部屋は2階に用意されているが、「ここで遊ばなくなったら、自分の部屋に行けばいいんですよ」とOさんは我が子を見守る。

もちろん夫妻も土間をつくったことにご満悦だ。「生活スペースとつながっているから外へのアクセスもいいですし、洗濯物を干してもすぐ乾きます。コートも掛けておけて、出かけるときも帰ったときも便利です」と奥様。

この家を訪れたお客様も「開放的でいいね」と言ってくれるそうだ。なるほど、土間はある意味広い玄関であり、またある意味リビングの延長である。屋外と屋内の中間的な性格だから、物干しにも遊び場にもなる。とてもユーティリティが高いスペースだ。

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いつか3人でキッチンに立つ日も

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知人とロックバンドを組み、定期的にライブもしているという趣味人のご主人に、秘密の部屋を案内してもらった。部屋というより納屋のようで、屋根の傾斜に沿った天井が男の隠れ家テイストを醸している。収納を充実させたというO邸のなかで、ここはご主人が愛読する漫画をしまう書庫だ。広くはないが、好きなものに囲まれているから落ち着く。ついつい長居して時間を忘れないように、ここで本を開くときOさんは正座するのだとか。

2階は、主寝室と子供部屋の計3室。この階の廊下にも物干しを設けた。ここと玄関ともう1カ所。O邸には室内に3カ所物干しがある。これなら天気が悪い日でも、洗濯をあきらめなくてもいい。「木のチカラってすごいですね。部屋干しの匂いがする前に乾いてしまいますから。家になっても木はこうして呼吸しているんだって感じます」。共働きをしていると、こうした工夫がすごく助かるのだと言う。

階段に面した壁の1階部分が白色だ。お気に入りの帽子を飾ったのも様になる。一面が白いだけで、全面に無垢の木を現すより垢抜けた感じがする。キッチンカウンターやつり棚は、この白に合わせてコーディネートした。通路部分の広いアイランドキッチンで、O邸では夫婦で料理することも多いという。ご主人が料理好きでもあるのだ。

「中学時代に初めて読んだ『美味しんぼ』にはまってから料理が好きになりました。ビーフシチューとか煮込み料理は得意です。仕事から早く帰ってこられれば、毎日でもやりたいくらいです」とご主人。「ほんとに上手です。やらなくていいなら私はやりたくない方なのに」。その腕前は奥様も認めている。

二人が仲よさそうにキッチンに立つと、紗英ちゃんが「私も私も」と足下にやってくる。3人で料理を楽しむ日が来るのもそう遠くないはず。

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今年の目標は、レンガでピザ釜をつくること

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この家ができて一年。庭には今年奥様が、いちご、ワイルドストロベリー、ラベンダーなどを植え、丹念に世話してきた。菜園やプランターでは、ズッキーニやキュウリ、トマト、オクラ、パプリカなどをつくった。野菜は実家からもらう分もあるから、たくさんつくらなくてもいい。楽しむ程度にして、採れたてを食卓にのせる。デッキでは昨夏、タープを出して遊んだ。諏訪湖の夏の風物詩、湖上花火もばっちり見えたという。うらやましい。

家の中にだって楽しみはある。床のワックスがけもそう。家の手入れをすることも、充実したいい時間だとご主人はいう。「ログハウスのいいところは、どんな風にでも自分が好きなように変えていかれるところですね。棚なんて付けたいところに付ければいいし」とも話す。奥様がプリザーブドフラワーを始めるようになったら、飾るところをつくろうと、今二人で話しているのだそうだ。

Oさん一家には、ぜひ今年挑戦してみたいことがある。ひとつはデッキでのバーベキュー。もう一つは、ピザ釜をつくること。凝り性のご主人のこと、レンガを積むところから自分でやり、こしらえたいという。それもまたずいぶん楽しそうだ。そして、出来上がった釜で焼くピザはきっと美味しいことだろう。熱々のピザを頬張る、3人の笑顔が浮かぶようだった。

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